幕末

この日、映画「桜田門外の変」を六甲アイランドのシネウェーブ六甲に見に行った後、大急ぎで三ノ宮に戻って来て国際会館の神戸国際松竹にて「武士の家計簿」を観ました。その間、小一時間という移動時間で六甲ライナーと阪神電車の中で思わず駆け足になりそうなぐらい焦っての移動!そんなバタバタした映画の見方をしたのは始めてで、自分でも呆れてしまった(笑)が、見たい!と思ったらそれこそ命がけ!邦画はあまりお金を出して見ないのですが(ケチ)今回、いや今年は時代劇付いて、「最後の忠臣蔵」とあともう一本「SPACE BATTLESHIP ヤマト」もロックオンしてます!

武士の家計簿 スペシャルプライス版 [DVD]
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先日アップした「十三人の刺客」も今回見た「桜田門外の変」も同じ幕末という時代背景で、天下国家のため莫大な費用を惜しげもなく投じ、血生臭く世の中を変えた人達の物語でした。が、「武士の家計簿」はこれが先の映画2本と同じ時代の物語か?と目を疑ってしまうほど、ほのぼのとした映画だったのです。そんな「武士の家計簿」のあらすじは・・・物語の冒頭、明治新政府の軍務官会計方に勤務する猪山成之(伊藤祐輝)のもとに父直之(堺雅人)から手紙が届く。内容は現当主である成之へ家計の収支報告で検めてくれるようにとのこと。

独り言のように「父のすることに間違いはない」と検算もせず、遠い過去を振り返るようにフラッシュバックする。猪山家は加賀百万石前田家の御算用者という現代でいうところの経理部勤めの下級武士の家庭。代々加賀藩の財政に携わり七代目の信之(中村雅俊)の代で知行七十石取りに出世する。そして八代目の直之(堺正人)も知米40俵で御算用者として出仕することになり、親子揃って銀換算で3076.19匁(現代の貨幣価値にすると1230万円ぐらいらしい)の年収を得ていた。

直之(堺雅人)はおばばさま(草笛光子)の血筋か?天才的数学感覚を持っており、また根っから真面目でコレといった野心も持たず、与えられた仕事を黙々とこなし、ソロバンを弾き、帳尻を合わせる毎日に周囲の者からは「算盤バカ」とあだ名されるほどだった。そんな直之に町同心、西永与三八(西村雅彦)の娘、お駒(仲間由紀恵)との縁談が持ち上がる。剣の腕はからっきしだが算盤の腕は人並み外れている!と父に勧められたお駒は「からっきしの人と私が?」と怪訝に思っていたら・・・加賀友禅の染め場で昼食を摂っていた直之に見合い相手だと知らずに麦湯を振舞ったお駒。

それが直之(堺雅人)だと聞いて驚くお駒(仲間由紀恵)だったが縁談を受け、猪山家に嫁ぐことに。親類縁者が集まる中、結婚の儀の間、終始緊張しっ放しの直之のことを後にお駒が「緊張のあまり顔もみてくれなかった」と息子の成之(伊藤祐輝)に語ったぐらいガチガチの直之。初夜、直之はその日の収支を記帳するのにやっぱり算盤を弾きながら、「これしか生きる術がない。不器用で多分出世も出来そうもない。それでもいいか・・・?」と布団の上に座り待っているお駒に問うと「・・・嫌だと申したらどうなさいます?」ともったいぶって答えると「困る!」と慌てる直之に「生きる術の中に私もお加え下さい」と答えるお駒。

翌朝、お駒(仲間由紀恵)は猪山家の使用人よりも早起きして台所に立ち、手際よく家事をこなしていると使用人が驚き「お駒様!わ、私がしますので、どうぞお休みになってて下さい!」と困惑。そこへ姑の直之の母、常(松坂慶子)が起きて来て、最初から飛ばすな、小出しにしろと優しくお駒を諭す。「私は入り婿だったから何だけど、娘にはそう言って嫁に出したのよ」と何でも出来ることを全部したらそれが当たり前になる!と言うのだ。嫁にそんなん言う?(笑)お駒もそんなものか?と猪山家に順応する(笑)しばらくしてお駒が懐妊し直吉が誕生。盛大に直吉の誕生を祝い親類縁者が集まった。

そんなある日、直之(堺雅人)は御蔵米の勘定方に任命され、飢饉に苦しむ農民たちがお救い米の量と供給された米の量に差が出ている!と騒いでいるところに出くわす。不審に思った直之は独自に調べはじめ、私服を肥やしている役人が居ることを知る。上司に帳簿を見せ、不正があった旨を報告すると逆に「触らぬ神に祟りなしじゃ・・・判るな?」と諭されるも細かいところまで調べ上げていて、発覚を恐れた役人から左遷を言い渡されてしまう。が、不正の証拠の帳簿にこよりを挟んで(今でいうところの付箋、ポストイット)いた箇所が監査役人の調査した内容と一致!

これにより私服を肥やしていた役人の悪事が露見し、新たな人事が発足された。直之(堺雅人)は左遷が取り消された上に、異例の昇進で藩主、前田斉泰(山中崇)の執筆役に抜擢される。が、昇進したらしたで武士というのは対面費用、身分に合わせた出費が益々増える猪山家。そうこうする内に直吉(大八木凱斗)が4歳になり、着袴の儀で嫡男を武士として内外にお披露目するイベントが近づいたある日・・・お駒(仲間由紀恵)は恐る恐る「仕度に金子が足りぬのですが・・・」と直之に訴えたことが切っ掛けになり、猪山家の溜まりに貯まった借金の額に驚愕する!

お駒は着袴の儀の費用ぐらい実家に用立ててもらうと言うが、それでは解決にならない!と却下。夫婦で相談し着袴の儀という更なる出費の難局を乗り越えた裏技は?祝いの席での祝膳に添える鯛の塩焼き。全ての膳に絵に描いた鯛でもてなすという・・・前代未聞の祝膳に集まった親類縁者は絶句(爆笑)が、そこは子供の直吉(大八木凱斗)が嬉々として「鯛じゃ鯛じゃ!」とはしゃぐものだから親類たちも微笑ましく直吉の成長を祝った。が、イベントのあと両親から責められる直之夫婦。

おばばさま(草笛光子)、父の信之(中村雅俊)、母の常(松坂慶子)にその申し開きをするのに直之夫婦は畏まり、思いきった風に「実は我が猪山家の借金が・・・」と年収の倍にあたる銀6000匁にまでになっていることを告白する。それを聞いた三人はぐ~っと身体を引いて息を呑み、そのあと母常が「で、手立ては?」と借金返済計画を促すと・・・売れるものを全て売りつくし10年で完済するという家計建て直し計画を提示する。その中にはおばばさまの茶道具や父信之の書籍、これだけはと渋りに渋った将軍家より輿入れされた溶姫から賜った茶壷、果ては我が家の命は算盤であるとし脇差まで差し出す始末。

母常は大切にし過ぎて直之の元服祝いにしか袖を通したことが無い小袖など、お駒も嫁入る道具で実家に持たせてもらったもの殆どを各自衣類三着ほどを残し殆どの家財道具一式を処分し、借金返済に充てるという計画だった。世間体を気にする父信之。どうしてもダメ?と直之元服時に着用した小袖の処分に駄々を捏ねる母。家を潰すことを思えば恥ずかしいことなんてない!と直之に決断を迫られ、家族一丸となって借金返済に誓うのであった。その日から猪山家の家計簿が直之によって細かく記帳されることに・・・「トンでもな家に嫁いでしまったな?」とお駒に聞く直之。

「・・・そうですね。といったらどうします?(笑)」ともったいぶり「貧乏だと思えば暗くなりますが・・・工夫と思えば楽しんで出来ます」と節約のポイントを明かされ一番の理解者であると安堵する直之。そんなお駒が処分する道具類を整理しながら「まだ出していないものが・・・」と懐から櫛を取り出す。それはまだ猪山家の窮状が発覚する前のお祭りの夜に夜店で買ってやるという直之に高価過ぎるからと遠慮した櫛で、「似合ってる」とプレゼントしてくれたものだった。「これは持ってていいですか?」というお駒に「いいよ」と優しく微笑む直之。

そんな直之夫妻にも第二子の誕生が・・・元気に動くお腹の子を摩りながら「早く出たいみたい」とお駒。が、明日は道具家が処分家財を引き取りに来る日!直之は「薬ではないがこれを・・・」と袋を手渡すと・・・中には何とお砂糖が!(この時代高価よね?)倹約生活が始まり、ご近所さんや同僚に「マジでぇ?」な好奇心の目に晒されながらも質素倹約に励む猪山ファミリー。いつも美味しそうなお弁当を羨まれていた直之の塗りのお弁当箱が竹の皮で包んだ麦飯のおにぎりとふかし芋に。

麦飯のおにぎりを頬張りながら碁を指す信之に同僚は「明日からもうひとつ弁当を持ってくるから(気の毒気)」と同情され「いやっ!お構いなく!(きっぱり)」と遠慮するも摘んだ握り飯を碁盤の上にこぼしたり(笑)猪山家のキッチンではお駒が一尾の鱈を白子の酢醤油、昆布締め、三杯汁など幾通りもの調理法で美味しく頂く工夫をし、その知恵がそのまま仕事にも生かされる。藩主、斉泰(山中崇)の食膳にも質素倹約でも美味しく食べる方法が披露され「好物じゃ」と喜ばせたものだから、側用人に「ちっ(舌打)こんなところまで(呆)」と呆れられたりもした(笑)

そんな倹約生活の中で直吉(大八木凱斗)にも御算用者としての心得を学ばせるべく4歳にして猪山家の家計簿を任し、徹底的に算盤の業を叩き込まれる。毎日の買い物、帳面付け、4歳の子供に・・・(唖然・・・公文式なら出来るか?)年端も行かない直吉は買い物での金銭のやり取りですら危なっかしく、時にお釣りを受け取り損ね勝手口近辺に散らばしてしまう。その際、四文銭が一つが行方不明に・・・その間か?前後してるかもな時期に父信之が心臓発作で倒れ帰らぬ人に・・・葬儀の夜、悲しむ直吉は疑問に思う。こんなに悲しい時に平然と算盤を弾いてられるな・・・と。

母方のじいさまである与三八(西村雅彦)に「悲しいよね?」と何度も聞き「悲しい」と答える与三八。その足で父直之の部屋へ行って引き戸を開け算盤を弾く父の背中を見つめてまた引き戸を閉める直吉。後日、四文銭を失くしたこと、家計簿の収支が合っていないことを指摘され正直に打ち明ける直吉。が父直之は探して来いと許さなかった。雨の中庭先でびしょ濡れになりながら四文銭を探す直吉。母のお駒が四文銭をひとつ直吉に握らせると、首を振って拒む直吉。(健気なその姿にうるうる)母お駒も黙るしかない。が、いくら探しても出てこなかった。

帳簿にはおばばさまより借り入れとして四文銭の記帳をし辻褄を合わせたことを直之に指摘されたのを切っ掛けに、直吉は初めて直之に反発する。「父上は悲しいときも変らず算盤を弾くのですか?」と、問われた直之はにべもなく「そうだ!」と答えると、直吉は直之の算盤を取り上げ、「そんなのおかしい!おかしいです!」と算盤を投げつけ壊してしまう。キレた直之は直吉を投げ飛ばし、おでこに傷を負わせてしまう。素早くお駒が割って入るも川の傍で拾ったことを白状したため戻して来い!と言われ拾った場所に返しに行く直吉。

「途中、川に足を滑らせてしまったら?」と心配するお駒に「そうなったらそれまでの定めだ」というと何時に無く口答えするお駒「そんな定めは私が許しません!」と泣きながら直吉の後を追うも玄関先で何処へ探しに行けばいいのか途方に暮れ泣き崩れるお駒。が、息子の直吉は強かった。おばばさまに出題された鶴亀算の答えを一生懸命に考えながら川の淵を歩く直吉。手に握った四文銭、捨てようか?どうしようか?かなり迷った挙句、川に背を向け後ろ手にポチャン!四文銭を手放した直吉。そうこうしているとおばばさまも他界してしまい静かな猪山家に・・・

父直之の英才教育のお陰で直之よりも早く11歳で算用場に見習い出仕し元服を済ませた直吉は名を成之(伊藤祐輝)と改め、もう嫁をもらうまでの年頃に。お政(藤井美菜)という嫁が嫁いで来て静かになってしまった猪山家がぱっと明るくなった。そんな幕末の黄金伝説一家にまたもやの不幸、直之の母常が危篤に・・・慌てて走るお駒。呉服屋に飛び込んだかと思ったら母常が未練たっぷりで手放したくないと駄々を捏ねた小袖を取り戻し、大急ぎで戻って着せてやった。そんな悲しい夜にも父は相変わらず算盤を弾いていた。

世の中は世情混沌とした幕末。攘夷の下、前田家嫡男の慶寧に従い京都に向かった成之。新政府軍の大村益次郎(嶋田久作)から算盤の腕を見込まれ軍の会計方で勤めることになる。が、付き従った大村が暗殺されたことで成之の安否が心配され、成之の身を案じ京都へ向かうというお駒を直之が必死で止める。が、成之が幼かった頃、夜更けに1人で四文銭のケジメをつけさせに出させてしまったことを今でも後悔していると切々と訴え泣き崩れるお駒をただただ抱きしめる直之。

仕事の段取りをつけ、久し振りに我が家に帰って来る成之。その頃、父直之は既に老衰していて座って算盤を弾くのも、歩くのもやっとなぐらい。そんな父直之を負ぶって子供の頃叱られて四文銭を処分しに来た川のほとりを歩く成之に「負ぶってもらうなんて初めてだな」と話しかけ、おでこに残った傷について謝罪する。すると成之も「私も父に負ぶってもらったことがない」と答えると、二人に寄り添って歩いていた母お駒が「忘れているだけです」と着袴の儀で鯛の絵を「鯛じゃ鯛じゃ」と騒いで負ぶってもらっていたのを回想する。

あれだけ反発し疑問に思った算盤の仕事。が、その算盤の腕を見込まれ、今や海軍の会計方で仕事をしていることが成之自身滑稽に感じたか?悲しい時、嬉しいとき、もっと人間らしい感情を父に求めていた幼い自分を我が子に見ているのか?血気盛んに幕末の志士たちが多くの血を流し必死で世の中を変えようとする最中、最初から最後まで穏やかでいて算盤ひとつで家族を守り、後の世に命を繋ぐ、あんなに力強い生き方をした父直之を誇らしく思えた成之でした~終わりぃ~

面白かったぁ~レディースデイということもあってか?女性が多かったのと、シルバーのおじいちゃん、おばあちゃんも多かったし、50歳以上のご夫婦も多く、満杯!やけど国際会館・神戸国際松竹のシートって狭いから窮屈でぇ~と多少の不満はあったにせよ、作品が面白かったので大満足!まぁ~ホンマに面白かった。だってぇ~絵に描いた鯛がお膳に乗せてあって「睨み鯛ぃ?」って集まった親戚連中がめっちゃ気まずそうにすんねん(笑)はじめは皆引きつった笑いでニヤニヤしとうねんけど・・・(笑)

あと、お駒もええ嫁やねんけど、姑の常がまたのんびりしてええオカンなんよ!あんなお義母さんやったら同居でも楽しい家庭になると思うわ。舅の信之もナンや言うたら現東大の赤門=加賀藩上屋敷の門ね、当時の藩主、斉泰の御台所に将軍家から溶姫を迎えるのに婚礼の一大事としてその赤門を造ったんやけど、その婚礼の準備係を信之がしたんで、何回も事在るたんびに自慢するねん(笑)しかも財政難で紅く塗り上げられへんくて知恵を絞った挙句、表しか塗らへんかったって(笑)そんなぁ~そんなことバレたら加賀藩の値打ち下がるやん(笑)

あと、常が家財道具を処分した後もタバコはやめへんかったのね。当時のタバコって刻みタバコでしょ?これまで優雅に煙管(キセル)を燻らせてたんが、チマチマと吸い方までセコそうになってしもて、イラっ!!っとするシーンがあるねんけど、めっちゃ共感したわぁ(笑)DragonWomanはタバコ、去年の12月に辞めたんやけど、ヘビーな上にチェーンな奴やったもんやからタバコ代のために他を我慢せんとあかんのにイラっとしたこともあるから常の気持ちが痛いほど解った(笑)今、また刻みタバコが流行ってるって?ちょっとでも安く吸えるんやったらええやんね!

で、よく武士は食わねど高楊枝!っていうでしょ?清貧や体面を重んじる気風をいい、または痩せ我慢をすることなどと辞書に記されとぉけど正に武士とは?痩せ我慢以外の何者でもないと思う。が、猪山家、食べんと、のたれ死ぬことの方がもっと格好悪い!と幕末にして粋な考え方、先進的な捉え方をしてたみたい。今でこそ理数系の男子ってインテリ風で格好良さ気やけど、近代文明、思想に近づいた幕末期といえども算用、数字に明るい男子なんて吝嗇じゃなくてもあんまり格好いい部類ではなかったと思うよ。商人と違うねんから細かそぉ~とかっていわれて(笑)

でも幕末期に実在した猪山直之という人物がきちっとした性格、生真面目な性質やったから借金返済が可能やったんちゃうやろか?現代でも「あぁ~もうあかん!」と手を挙げてしまう人達が居るように、「武士の家計簿」の時代は幕末動乱期よ!貨幣価値も不安定な状態やったやろし、借財を残したまま廃藩置県になったりして、にっちもさっちも行かんくて開き直ったお武家さまは山程居ったんちゃうやろか?で、磯田道史氏原作の『武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新』はまだ読んでないけど、山本周五郎の作品には質素倹約で慎ましやかな生活を淡々と暮らすお話が・・・

多くてDragonWomanが第一回目の縁談バトル(結婚)に出場した際、ママから特にって勧められた本に「日本婦道記」っていうのがあったのね。猪山家のような暮らし振りの家庭がモデルの作品がいくつかあってんけど、バブル期直前やったから教訓にも何にもならへんかった(笑)ま、憧れっていうか、そういう女性で居りたいよな程度やったかな(笑)が、今読み返すとお駒の言うように「貧乏はいややけど、工夫と思えば」って思える作品が山本周五郎には多いですよ。あと、原作の磯田氏が歴史人12月号の「武士の家計簿」特集記事でコメントしてはったとおり、仲間由紀恵の演技が丁寧で凄い良かったし、堺雅人が直之役で良かった!

世の中が騒然とし、実質上天下がひっくり返った時期に、淡々と黙々と一日一日の生活を大切に生きる。時代劇、時代小説でも戦国と幕末という混沌として激動、動乱という激しい時代が大好きやったけど、そんなん一部だけで全体は猪山家のように生きてナンボ!の世帯が世の中を支え、動かしてんのよね?って考えると・・・同じ時代を描いた「十三人の刺客」、「桜田門外の変」よりも感動するかも!な作品でした。


武士の家計簿 平成に司馬遼太郎の呼び声も高い磯田道史氏の著書に殿様の通信簿とかもある。

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映画「桜田門外の変」を見て来ました!前回の時代劇映画「十三人の刺客」からちょっと遅れましたが、12月に入って時代劇付いたのか?同じ日に映画「武士の家計簿」も見に行ったので、夢にまで出てきそうな感じ(笑)しかもコレだけじゃなく、映画「最後の忠臣蔵」も行くつもり!「サムライ・シネマ プレゼントキャンペーン」に応募するつもりなん?なぐらいの勢いが付いてるのは、もうすぐ討ち入りの日(赤穂浪士の)やからもあるねんけど、やっぱりチャンバラ、時代劇が好き!

桜田門外ノ変【DVD】
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でぇ~映画「桜田門外の変」のあらすじは・・・歴史上超有名な「桜田門外の変」という幕末に起こった事件を実行犯サイドの水戸藩士関鉄之助(大沢たかお)の視点から描いた映画で、冒頭に井伊直弼(伊武雅刀)の暗殺、襲撃シーンをこれでもかというぐらいたっぷりと見せてくれ、フラッシュバックでペリーが来航し、世情がてんやわんやの大騒ぎになるとこらへんまで回想される。嘉永六年(1853)幕府から攘夷魂に燃える水戸藩主、徳川斉昭(北大路欣也)が海防参与に登用されるところまで時を戻し・・・

関鉄之助(大沢たかお)ら水戸藩士たちも血気盛んに攘夷論に傾く中、日米和親条約が締結される。その頃、十三代将軍家定の将軍継嗣問題で、紀州の徳川慶福を擁して南紀派の井伊直弼(伊武雅刀)に対して、水戸斉昭(北大路欣也)は息子の一橋慶喜を擁して一橋派で揉めてたっていうか、お互いに何やねん!と牽制し合ってた。そうこうしていた矢先、井伊直弼(伊武雅刀)が大老となって、日米修好通商条約を独断で調印し、尚且つ将軍も紀州慶福を第十四代将軍徳川家茂としてしもたっていう経緯を描きつつ・・・

天皇へのお伺いも立てずに開港してしまった不甲斐ない幕府に対しての苦言と将軍継嗣問題の嫌事を訴えに越前藩主、松平春嶽(池内博之)らとおしかけ登場(江戸城無断登城)におよび直弼に詰め寄った。が、逆に江戸屋敷にて謹慎を命じられた挙句幕府の中枢からも排除される目に遭う斉昭(北大路欣也)。その後間もなくして孝明天皇から戊午の密勅が幕府を通さず水戸藩に直接届けらる。内容は「何なん?あの諸外国の船は?鬱陶しいから討ち払ってよ!」というもんで、幕府は蔑ろにされた云々で届いた勅書を渡せ!と騒ぎ出し、幕府VS水戸藩みたいな雰囲気に・・・

直弼(伊武雅刀)は激怒し、斉昭(北大路欣也)を水戸での永蟄居に処し、安政五年(1858)世にいう安政の大獄がはじまる。こういう経緯があってということが結構きちんと描かれ、遂には「天下国家のため井伊を斬る!」と(柄本明)「桜田門外の変」に至ったということやけど、井伊直弼襲撃後、直前、その後と「桜田門外の変」を軸に現在と過去が交互?ランダムに交差して描かれてるからボヤっとしとったら、「えっ?」になるぐらい関鉄之助(大沢たかお)の回想と史実のフラッシュバックの中をうろちょろさせられます(汗)

「桜田門外の変」のその後は悲惨なもので、水戸藩に迷惑が及ぶのを回避するため、決行前に各自脱藩はしていたのは言うまでもなく、当の水戸藩では斉昭(北大路欣也)自身が「そらちゃうやろ!ナンボ幕府でも弓を引いたらあかん!」って、襲撃に参加した浪士は勿論のこと、関与したとされる者までが捕らえられ、手配される羽目に。各自路頭に迷うが如く逃亡を始めた浪士たち。当てにしてた薩摩藩の1000人挙兵は親幕派の島津久光に阻止され頓挫。同士を募った際、積極的であった鳥取藩でさえもことの成り行きに動揺を示し、鉄之助(大沢たかお)からのSOSを拒む。

そもそも井伊直弼を襲撃するという計画を立案した金子孫次郎(柄本明)と高橋多一郎(生瀬勝久)は斉昭(北大路欣也)に目通りし、我慢ならぬ旨、訴えてはいたものの斉昭に「今は耐えよ」と諭されるも、野村常之介(西村雅彦)と同士を募り、先走った計画に及んだもよう。世情騒がしく、同士、同盟者でなくても志のあるものなら誰しもが「世の中を変えねば日本は滅びる」と早合点してしまう雰囲気の中での決行だったのだろう。が、斉昭は本音と建前、「大老を暗殺するとは幕府に弓を引く仕業じゃ。事件に関わったものは大罪に処せ・・・」と武田耕雲斎(榎本孝明)に断罪を命じる。

決行時、怪我を負った者は殆どが現場から少し離れたところで自害して果て、鉄之助(大沢たかお)達も逃亡生活を余儀なくされる。妻子に類が及ぶことを恐れた鉄之助は妻のふさ(長谷川京子)と息子の誠一郎(加藤清史郎)を藩への届出をせずにおいたが、容赦なく自宅への捜査が入る。一方、井伊襲撃の計画のために囲われたのか?匿ってもらうために愛人関係になったのか?いの(中村ゆり)という女性宅にも捜査の手が伸びる。そしていのは拷問のため刑死してしまう。

その後は悲惨なもので逃亡の果て、殆どの浪士、いや志士たちが斬首斬罪という極刑に処せられてしまう。「我々が捕らえられる謂れはない!」と金子孫次郎(柄本明)は憂国の信念が無駄ではなかったと自身へ言い聞かせるように、鉄之助(大沢たかお)たちの胸の中にも何のための決行であったのか?逃亡生活が長くなるにつれ心が折れそうになる。そして鉄之助は水戸烈士への軍資金提供や逃亡先の仲介などを行ってきた袋田村の大庄屋、桜岡源次衛門(本多博太郎)に匿われるなどして水戸藩領内を転々と潜伏した後、越後へと逃れた。

が、湯沢温泉で逃亡を助けてきた使用人与一(温水洋一)の自白により遂に捕らわれる。捕吏指揮官は水戸藩士、安藤龍介(北村有起哉)。罪人として捕縛はするものの敬意を示し、酒を振舞われ和宮が将軍家に嫁いで来た話とかをしたんやったかな?したら鉄之助(大沢たかお)が「わしも幕府を倒すのに力を貸したいがそれも叶わぬ夢だな・・・」と諦めとも安堵ともとれる淋しげな物言いで・・・牢屋から出されるシーンになり、斬首。そして時は移り晴れ上がった空の下、ぴーひゃららったった♪と官軍マーチが聞こえて来て官軍の隊列が桜田門に向かって歩いて行くシーン。

馬に乗った西郷隆盛(永澤俊矢)が感慨深げに「ここから始まったんじゃ・・・あっという間じゃった・・・」と呟き、烈士たちのそれぞれの最期がalanの主題歌「悲しみは雪に眠る」とともにエンドロール。いやぁ~桜田烈士も気の毒やけど、本懐は遂げたやん!もっと気の毒なんが、この日直弼の供周りに付いた彦根藩士は手傷を負うも生き延び、主君を守られへんかったって、全員斬首やったみたい・・・そんなん!只のとばっちりで気の毒過ぎるわ!

この映画、「前代未聞!」というセリフが何かにつけ多かったような気がするぐらいインパクトがあったのね。それは現代でいうところの官房長官が自衛隊は「暴力装置」とのたまった「はぁ!?」な珍事や無神経、非常識な類の事例どころではなく、天下が上や下への大騒ぎになるような事件が多かったからかなぁ?と自問したりして、思いを馳せれば幕末、そんなことあったらおかしいような事件が多発!それまで、幕府は勿論、主君のいうことって絶対やった訳やから、金子孫次郎(柄本明)のセリフで「我々が捕らえられる謂れはない!」という感覚?意識なんて無かったはずやから・・・

主君に異を唱えるなんて!あり得へんことでしょ?やのに人間の集団意識って恐ろしいよね?順応する早さっていうたらあなた!やわ。幕末ってあり得へんことがもあり得るようになるっていうことを山程証明した時代よね?正にラストシーンで西郷隆盛(永澤俊矢)が言った「あっという間じゃった」やわ!っていうか、どんな世の中だって時代に付いて行かれへんことはない訳や。と幕末についての個人的考察は置いといて、大沢たかおの殺陣が見れると踏んで行ったのに・・・遂に大沢たかおは刀を抜かず、桜田門外で寒さと武者震いに傘を差し震えてただけでした(がっかり)あ、でも鳥取で見逃せぬと真剣勝負を挑まれ直ぐに決着が着くぐらいの業を持ってました。

っていうかね、桜田門外周辺に違和感を覚えたのはDragonWomanだけ?あんな見通しのええところでよ、刀を抜いて斬りあってるねんよ!誰か通報しに行くとかさ、しかもちょっと走ったら(50mぐらい?)彦根藩邸やのによ!誰も通報せぇへんかったんやろか?な話やわ。で、決行間際、雪が降る中、後の世で桜田烈士と謂われた実行犯ら鉄之助を含む検視役の佐藤鉄三郎(渡部豪太)、岡部三十郎(渡辺裕之)らでウロウロして、怪しいいうたらない!その前に彦根藩サイドも水戸藩が何か仕出かすかも!っていう情報を入手し、直弼に注進すんねんけど、供周りの人数は決まってるからって却下すんのよ。アホちゃうか!

で、ゾロゾロと出て来た彦根藩サイド・・・袴の腿立ちを取って戦闘態勢万全ではあったものの、雪降って寒いし、逆に寒さで動かれへんのちゃう?と思わんでもないけど、膝のツボにやいと(灸)のあとを隠す三里あてがされてたから普段から動けるよう健脚にしてあるんやろか?とか、いやいや手も悴んで、上手いこと刀も使われへんのちゃう?とか、そもそも人を斬ったことがない武士が殆どの時代、そんな上手いこと人を斬れたんやろか?とか、雪降ってるから濡れんようにか?油紙のような羽織もん着てたりしてた。

「桜田門外の変」って3月3日の桃の節句でしょ?太陽暦やったら1月半ば・・・寒いよなぁ~老若男女ユニクロのヒートテックとか暖か肌着を首からつま先まで愛用している現代人からしたら刀のカバーぐらい外しとかなっ!と焦ってしまうぐらい深々と雪が降ってるの。それと、桜田門の外、割かし大通りなんやけど、その真ん中に掘っ立てた蕎麦屋があんねんね。あんなとこで商売してOKなん?とか、大沢たかおと中村ユリの中途半端な濡れ場はいらんのちゃう?とか(笑)

妻子役の長谷川京子と加藤清史郎も公開宣伝時にかなりの露出度やったけど、「え?アレだけ?」な出演シーン。あと初っ端と最後に桜田門を映すカメラが退きの映像に国会議事堂を挟んでるんやけど、アレってどういう意図なんかな?とか、しょ~もないこと考えながら見てしもた(汗)というのも、どれぐらい前になるかなぁ?NHKやったか?放送局がどこやったかも憶えてないねんけど、川谷拓三が関鉄之助を演じたドキュメンタリーみたいなドラマの「桜田門外の変」を見て強烈なインパクトを受けたことを思い出して、川谷拓三演じる関鉄之助が方言やったような・・・

あとは井伊直弼を暗殺しただけでなく首まで落としたっていうのが(驚)そこまでしたんかな?首級あげらんとあかん?見せしめ的、幕府衰退の現実的効果?でも、情報伝達手段が口伝しかなかった時代、暗殺の事実は伏されて病気扱いでしょ?何日か臥せった上での病死扱いで暗殺されたっていう事自体を知ってる人があんまり居らへんかったんちゃうやろか?という訳で超有名な「桜田門外の変」という暗殺事件の一部始終が見れる映画でした。歴史上の人物が何を成したなど時代小説や時代劇が好きで、人が時代を作ったと思い入れを強くしがちですが、実際は時代の流れの中、埋もれた立役者が幾人も居て、流れゆく時代に衝き動かされてるんやなぁ~と改めて思った作品でした。

桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫)
桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫) 小説は読んでないので機会があれば読んでみよう。

そうそうこの「桜田門外の変」の映画製作に水戸藩開藩四百年記念「桜田門外の変」映画化支援の会と銘打って茨城県、水戸市を挙げて全面協力、支援を行ってますね!何か熱さを感じ、神戸市民ながら神戸海軍操練所ぐらいしか幕末関連名所がないので水戸市応援してまうぅ~という訳で地域といえば全然映画には関係ない話やけど、桜田門外の変から110年後の1970年には水戸と彦根が和解して親善都市提携が結ばれてる!

そんな物語の舞台となった地域間の話で薩摩と長州、会津若松の和解はどうなんやろうって思ったら、未だ遺恨が残ってるみたいで山口県(長州)の商工会議所かな?から親睦会とかの申し入れなど、会津若松の商工会議所へのお誘いは全てお断りしてるとか・・・これは多分よ、藩主、藩士だけに留まらず会津討伐の際、民間人までが犠牲になるなど地域全体で辛酸を舐めさせられたという思いが強いから?とかって思うねんけど・・・北海道(斗南)でもえっらい目(不毛の地の開拓など)に遭ぉ~たみたいやし(気毒)


alan/悲しみは雪に眠る 映画「桜田門外の変」主題歌ですが、alanの楽曲って時代劇の主題歌多くない?

そんなことから今月公開になる映画「最後の忠臣蔵」でも御馴染みの赤穂市と吉良町はどうなんか?「松の廊下の元禄事件以降、交流のなかった吉良町と赤穂市ですが、平成2年に東京都墨田区長の仲介により「復縁」ができました」と吉良町のHPの記事になってるので無事和解したみたいです。という訳で、もう21世紀やし、幕末の遺恨をかなぐり捨てて(部外者の戯言やけど)今こそ攘夷!やと思うんよねぇ~右よりっていうんじゃなしに外国に依存せんと自国防衛力を強化しようよ!ね?

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桜田門外ノ変@ぴあ映画生活

いやね、DragonWomanは無知なことが多いので日本に残存する城郭やらの類は幕末から明治維新にかけて廃藩置県によってお城の所有者たる藩主もしくはその一族郎党が国(その頃は天皇家か?)か県かに買い取ってもらって、現在のような地域観光の拠点に指定されたり、国宝とかになっているものと思ってたのね。ところが・・・Yahoo!ニュースでは大分県の中津市、中津城主だった奥平家がそのまま所有してたみたい(驚)しかも建物であるお城はは中津勧業っていう会社の社長奥平政幸氏が所有してて、約2100平方メートルの敷地は奥平社長が代表役員を務める神社が所有しているらしい。

「奥平家、中津城は市に売らない…価格交渉決裂」
Yahoo!ニュース(by.読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100704-00000407-yom-soci

ということは、DragonWomanの憶測では幕末当時、財政難で廃藩置県なんかになったらど~しょ~(心細)な藩が殆どやったと思うんやけど、かなり裕福やってお城も土地も手放さなくてOKやったんちゃうやろか?って大きなお世話な憶測は置いといて、中津藩の出身者には下級藩士ながら現在では1万円札になった福沢諭吉(一万円札って慶應義塾創設者の方が・・・)とか「解体新書」の前野良沢とか有名な人がいたりする。奥平家がこの中津城へ10万石で入府したのが1717年から明治4年の1871年まで実に9代に亘って155年間もの間、藩を維持して来てんね!

で、お城!お城の話やったわ!このお城自体は築城の名手として知られた、ダウンタウンの松本人志も大好きな黒田如水が築城しはったお城で、ウィキペディアでは築城年が天正15年(1587年)ってなってるから相当な歴史的遺産よね!で、やっぱりDragonWomanが思ったとおり財政難で奥平家も天守閣を置いてないって書いてあったわ!あとウィキには「中津城売却問題」として奥平家の言い値と中津市の買値が合わず、今回決裂したみたい。でも1億5千万まで奥平家は値下げしてあげたみたいやのに・・・


『日本百名城(DVD)』 1億5千万円は出されへんやろからいつでも見れる権!は如何?

だって建物、お城の価値だけじゃないでしょ~に!観光でよ~さんの人が集まるやろし、事業アイデアだってポンポン出てきそうなもんやと素人のDragonWomanは思ってしまうんですが・・・ま、お城の維持費ってどれぐらいかかるか?全く検討がつきませんが西南戦争でボロボロにされながらもコレまで維持してきた奥平家に「すご~い!!!」の拍手を送りたいと思います!パチパチパチぃ~♪


童友社 1/380 日本の名城 デラックス版 姫路城 姫路城も大々的に改修工事してて完成したら入場料値上げするんちゃうやろか?

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